官能小説「夜の街で知り合ったダンディな男に顔射されるナオ」

いつも通りに平凡な日々を送るナオは、その日も何の刺激もない仕事を淡々とこなし、家へと帰るために身支度を始めた。家へと帰るのはいいけれど、家に帰っても1人で食事をし、ただ寝るだけという生活に飽き飽きしていたナオは、「このままあたしの人生終わっちゃうのかな?」と考えては、ついつい明るさを求めて繁華街へと足が向くのであった。

会社では地味で目立たない存在のナオには、気の許せる友達というものがいない。休日には家の中で本を読んでは孤独に過ごす。地味なだけに寄って来る男もいない。27歳になるというのに、いまだに男に抱かれたこともないナオだった。でも、異常に性欲が強く、エロ動画を見てはその満たされない欲求を満たすのが快感で、家では大胆にも大きく股を開いては一人エッチを楽しむのだった。

通販で密かに買った大きめのバイブを使い、それを陰部に押し当てては快感を楽しむ。最初は「は、は」という喘ぎ声も、除々にエスカレートして「はあん、イクう」という大きな喘ぎ声に変わる。腰を上下に激しく振りながらやる1人エッチは、実にナオを最高のエクスタシーへと誘うのであった。

股はいやらしい液でグチャグチャになり、それを指に付けては舐めるのも好きだった。自分のその液を顔に塗っては男が精子を自分の顔に出すイメージをするのである。エロ動画を見ていて、ナオは顔射というものに憧れを抱いた。自分がいつかはその顔射をしてもらえたらいいのにと思っては、自分の液を顔に塗ってイクのである。

でも、さすがに27歳の火照った体には男が欲しい。そこでナオは顔に派手な化粧をし、セクシーな下着を付け、大胆なファッションに身を包んでは夜の街へと行くようになった。

昼間のまじめで質素なイメージとは違い、誰が見ても夜の女に見える姿になったナオは、急に喋りも達者になるのが不思議だ。まったく知らない隣の席の男にも肩に手を回してはペラペラと喋ることができるのだ。ナオは美人だったから、頬に真っ赤なキスマークを付けられれば男も悪い気はしない。キスされた男は「ホテル行こうか」とナオの耳元で囁く。でも、プライドの高いナオは、下手な男とはホテルでエッチはしないと決めている。自分の色っぽい姿を男どもが見て、いかに自分に興味を示すかを見ては楽しんでいるだけなのだ。

そんなナオがその夜も行きつけのバーへと行くと、カウンターにはそのバーには似合わないようなダンディで気高く、顔の良い男が座っていた。「へえ、こんな店にこんな男が来るんだ」とナオは思ったが、その内面から出る男らしいオーラについつい引き寄せられてしまうのだった。

その男の横に座り、「1人?」と声をかけた。「あ、うん」と驚いた顔で頷くその男性の横顔は、実にナオのタイプだった。「この男ならあたしのアソコをあげても良いかも」と思ったナオは、初めて自分から男に「ねえ、ホテル行かない?」と誘ったのだった。男は驚きつつも頬を赤くし、酒を一きに飲み干した。「行こうか」とその男は席を立ち、ナオに肩を回してきた。いつもは自分から肩を回しては男を誘惑してきたナオが、初めて言いようのないドキドキ感を覚えた。

ホテルの部屋に入ると、ナオは何だか急に子猫ちゃんのようになってしまった。男とホテルに来たことなんてないから、そのラブホテルの部屋は実にいやらしく、ナオのアソコを刺激した。「どうしよう、このまま帰っちゃおうか」と思っていると、男がナオの口に舌を入れてきた。いきなりのことで全身が硬直してしまい、男のなすがままになってしまった。

あのダンディな男は急にいやらしいオオカミのような舌使いでナオの唇を舐めてくる。ナオは「ああ、これがディープキスなんだ」と思い、「凄い」と思った。「このまま溶けちゃいそう」と思っていると、男が「触って」とナオの手を自分のアソコへと押し当てる。男のアソコは凄く硬く、大きくなっていた。チャックを開け、そこから男のイチモツを出せば、エロ動画で見たことのないような大きなものだった。

ディープキスをされているナオの手は大胆に動き、上下に素早く扱いては男を感じさせた。男の口からは「はあ、はあ」といういやらしい声が漏れる。男の手はナオのパンティの中に入り、グチャグチャに濡れたアソコを激しく擦り始めた。興奮したナオは「あはあ、いい」と声を出してしまった。

それを聞いた男は興奮し、ナオの服を引きちぎるように脱がした。そして跪かせ、自分のいきり立ったイチモツを舐めさせるのである。エスカレートしていく男はナオの頭を押さえつけ、腰を激しく振ってはナオの喉の奥へとそれをぶつけるのであった。嗚咽を吐くナオを抱え上げ、立ったままの姿勢で下から大きなイチモツを入れては腰を激しく振り始めた。

「痛いっ」と思ったのもつかの間、除々にアソコは感じ始め、「いい、もっとお」と言う言葉が口から漏れてしまうのだった。男は激しくナオの口にキスをしながら腰を振り、「うっ、イッちゃうよ」と言う。その言葉を聞き、ナオは「顔に出してえ」とおねだりした。その言葉で男はイキそうになり、イチモツを穴から出してはナオの顔にその愛液をぶちまけた。

熱い液がナオの頬に触れ、その液を指に付けては幸せを感じながら舐めるナオだった。

女性向け官能小説「二月の保健室と私と先生。」

学校の保健室は、白いシーツと白いカーテンが冬の儚い光の影に揺れるだけだった。
保健室のベットの上で澪は、制服の中のシャツのボタンが一つずつ外されていくのを、胸元から伝わる感覚から感じていた。
「君は……いけない子ですね」
そう言って恐ろしく整った顔をシルバーのめがねフレームで隠している北村は、澪の上気した頬を優しく撫でた。
「先生、私……先生のことが」
この高校に入学して三年間、卒業を来月に控えたこの二月。澪は思い切って、保険医の北村に告白をしたのだ。相手は二十八歳の男性、自分より十は上だ。社会人と学生という違いが今はとても痛々しい。
この高校に入学しなければ、自分は北村と先生と生徒という関係にならなかったのから。この先もずっと、この関係は変わらないと思っていた。
けれど、
──「僕も、澪さんが好きですよ」
いつもクールで無愛想といわれているその表情を緩めて、初めて手作りしたバレンタインのチョコを受け取った北村は言った。
そして、今、保健室の空っぽなベッドへ澪を組み敷いている。
澪の胸元があらわになると、北村はそこに顔をうずめて熱い息を吐き出した。
「……先生、恥ずかしい……です」
双丘の間から顔を上げた北村と目があうと、澪はふと視線をそらした。
「きれいですよ。澪さん」
あんなに恋しかった声がこんなに近くにいるのに。身震いしそうなほど怖い。
北村が澪のブラジャーを押し上げて、先端の熟し切れていない固い果実を口に含む。
「っあ!……あっ、ん!」
今まで味わったことのない苦しみに近い喜びが身体全体を駆け巡る。澪が涙目になっているのを見て、北村は「痛かったですか」と心配そうに訊ねた。
「そ、そんなこと……」
ない。
「……」
そう言いたいのに、経験の違いからか、澪が口に出せないでいると、北村はくすりと微笑んだ。
「優しくします。だから、そんな顔しないでください」
「はい……」
澪の瞳に唇を寄せて、北村は涙を舌先ですくいとった。
そして左手で澪のスカートのホックを外して、太股をなで回す。右手は桜色に充血した乳首をなぞる。
保険医の白衣を脱ぎ去り、上半身裸となっている北村は、澪がイメージしていたよりずっと男らしい身体つきで、澪は目が離せなくなる。
「どうしましたか……」
北村に訊かれて、
「先生、本当に大人の男の人なんだなっと思って」
澪が何ともなしに言った台詞に、北村が珍しく感情をあらわにして反応をする。
「?誰と一体くらべているんです」
言い終わるやいなや、北村はさきほどまでより強く、澪の乳首に齧り付いた。ギッ、と音を立てそうなほど強く噛まれて、澪は気づいた。
先生、怒っているんだ。私が、誰かと比べてると勘違いして……
「そうじゃな……っ、先生……っ、だ……っめ!」
声が抜けていく。
北村が澪の腰より下の茂みに指先を入れたからだ。
「反応がいいですが、これは誰かとの経験で覚えたのですか?」
「違います……っ、ん、っあ」
意地悪くそう微笑んだ北村の指先が、澪の中を掻き回す。
──せっかく先生と両想いになれたのに、勘違いされてるままはいやだ!

「先生……っ」
「何ですか……?」
澪からあふれ出た蜜を指先に絡め取った北村は、澪の濡れた瞳を見つめ返す。
「先生が……確かめてください……っ。私が処女だってことを……っ」
余計に熱を帯びて、澪の体がキレイな薄桃色に染まる。
「でも……」
北村が言いよどむ。
「先生……お願い……」
澪の願いを北村は聞き入れた。
「分かりました」
躊躇いがちに頷く。生徒と保険医の境界線を卒業を一ヶ月前に控えたこの時期に乗り越えることに戸惑っているのだろう。
北村は自分のズボンを下ろして、澪の割れ目に肉棒を押し当てる。
「ん……先生……っ」
「きつい……ですね。どうやら、僕が澪さんのことを誤解していたようです。ごめん」
申し訳なさそうにいう北村の声を聞きながら、澪はシーツを掴んで唇を引き結んだ。
こうしていないと泣いてしまうからだ。
「どうしたんですか?怖いのですか」
北村に気づかれて、澪は慌てて首を振る。
「違うんです……。先生に、信じてもらえたことが嬉しくて……っ」
「澪さん……」
北村は澪の唇にキスを落とした。
「このまま、あなたの中に入ってもいいですか……?」
不安そうに訊ねられて、澪はこくんと、頷く。
「はい……っ」
それを聞いて安心したのか、北村は自身を澪の中にすこしずつ挿入する。先程までより時間をかけて。
「……っん、っあぁ、あぁん!」
腰を何度も動かしながら澪から溢れそうなほど、想いを捧げた北村は澪が疲れて眠っているその横顔を見て、
「よく頑張りましたね」
汗で湿った前髪を撫でていた。

保健室のベットの横にある窓から吹き抜けた風が心地よく澪の汗を乾かしていた。