官能小説「セフレは友達のおかあさん」

俺にはひとつ秘密がある。
それは学生時代からの友人である浩のおかあさんをセフレにしているということだ。
浩のお母さんの名前は弘子。年齢は実のところ結構若い。30代半ば――とだけ言っておこう。実際、俺ともそんなに歳は離れていない。というのも、浩の親父さんはバツイチで、弘子おかあさんと浩は要するに実際に血縁関係がないのである。

浩の家には学生のころから入りびたり状態だった。若いかーちゃんでいいなあ、とかエロい妄想をたくましくしていたりもした。その時の俺にしてみれば、友達のおかあさんだけど年上のお姉さんみたいで、ぶっちゃけ夜のオカズにしてシコりまくっていたこともあった。

そして現在――だ。
弘子と俺がセフレになったのは、半年ほど前のこと。会社帰りにビールとツマミでも買って帰ろうかとコンビニに寄ってみたところ、弘子と出会った。
再会というやつだ。社会人として一人前っぽくなって仕事が忙しくなって来たころから、浩と俺の仲も疎遠になっていた。だから、本当に久しぶりに弘子おかあさんと会った。まだ全然イケてる。

「お久しぶりですね~」

差しさわりの無い笑顔で俺は弘子に挨拶をした。
弘子も俺のことをすぐ察したらしく、すごいテンションで俺にまとわりついてくる。

「元気だった? すっごく大人っぽくなったじゃん! イケメンに成長したね!」

そうっすか?――とニヤニヤ言葉を濁しながらも、「あれ? これなんかいい感じじゃねえか?」と一瞬思った。
次の瞬間、弘子が言った言葉でその予感は確信へと変わった。

「一人で飲むの? 今日、うち、パパさんも浩もいないんだ。ねえ? キミんちに行って一緒に飲んでいい?」

上目づかいで語尾を上げるクセは昔から変わってなかった。
後から訊いたら、この時の弘子の仕草や行動はつまり、俺を誘惑していたらしい――。

部屋へ連れ込んだらこっちのもんだった。
玄関のドアを閉めた途端に弘子にキスをする。ここで拒否されたら勿論退くつもりだったが、弘子は積極的に舌を絡めてきた。

「うちのパパさんね、もうこのところ全然元気ないの。おばちゃん、キミみたいな若い男の子が欲しいよう」

なにがおばちゃんだ。色っぽい顔したまだまだ現役のオンナのくせに。
俺は悪戯っぽくズボンのジッパーを下げた。ほら。おばちゃんが欲しがってる若い男の子そのものだぜ。

「ん……おっきい……ね」

まだ半分程度にしかそそり立っていない俺自身を、弘子の舌がちろちろと愛で始めた。じゅぼりじゅるりと淫猥な音を立てながら弘子が「俺」を咥えてゆく。弘子はフェラチオしながら、しきりに「久しぶりだよう」「久しぶりだよう」と甘えた声を漏らした。俺と会ったのが久しぶりではなく、男とヤるのが久しぶりなのだ。

バスルームへ弘子を連れてゆく。はぎ取るように俺は弘子の服を脱がせた。学生のころ、妄想しまくったあの淫靡な肢体が今、目の前にあった。
弘子をバスタブに座らせる。少し濃い股間の茂みが生々しくて俺は興奮した。俺は欲望のままに弘子に命令した。

「ねえ、おばさん。俺さ、おばさんがオシッコしてるとこ見てみたいわ」
「――え。やだ。そんなの恥ずかしいよう。誰にも見せたことないんだよ?」
「じゃあ、俺をその初めてのオトコにしてよ。見せてよ」

弘子は両手でその顔を隠すように覆って恥じらいながら、バスタブに座ったまま俺の前で放尿した。薄く黄色みがかった聖水がチョロチョロとバスルームの床を流れて行く。

「……がんばったんだから、ご褒美ちょうだい?」

弘子がねだる。俺は弘子の両足を大きくM字に開脚させ、散々妄想でシコった秘所に舌をねじ込んだ。
ああんっ――と弘子が甘く喘ぐ。オシッコとは違う液体でその秘所はすでに濡れていた。俺のを咥えてた時にじゅわっと愛液を垂らしていたのだろう。
クリトリスと穴を同時に舐めるように舌を這わせてやると、弘子の身体がビクビクッと細かく痙攣した。まだイッたわけでもないだろうに、いやらしい身体だなとその時、俺は思った。

バスルームのひんやりとした床に俺は仰向けに寝た。そして弘子をいざなう。さあ、好きなように挿れていいんだぜ?
弘子は俺自身を愛おしそうに右手で持つと、自分の蜜壺にそれを当てがい、グチュグチュと壺の中をかき混ぜるようにして根元までそれを中に挿れた。
下から突き上げてやろうと考えていたが、それは不要だった。弘子が騎乗位の形のまま腰を大きく上下させ始めたからだ。
粘膜と粘膜がこすれるエロティックな音が聴こえてきた。やばい。すごく気持ちいい。

時折、下から乳房を揉むと弘子が「ああん」とこの上なくいい声で鳴く。「太いよう」「硬いよう」と悦ぶ。
弘子主導のピストンが続いて、俺は思わずイキそうになって歯噛みした。

「おねがい……弘子の中に出して……ね?」
「やだよ! 俺の言うことをこれからも聞くなら出してやってもいいけどな!」
「……キミの言う……こと……?」
「そうだよ。俺のセフレになれよ! これからも気持ちよくしてやるからよ。な?」

弘子は「いいよ」と微笑みながら言って、なお激しく上下ピストンを繰り返した。
俺は弘子の中に激しく発射した。

それ以来、俺と弘子の密会は続いている。
弘子とはセフレ以上の関係を望んではいないのだが、最近やたら甘えて来るのが少し気がかりだ。
まあ、可愛いから許してしまうんだけどな。

<終>

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官能小説「夜の街で知り合ったダンディな男に顔射されるナオ」

いつも通りに平凡な日々を送るナオは、その日も何の刺激もない仕事を淡々とこなし、家へと帰るために身支度を始めた。家へと帰るのはいいけれど、家に帰っても1人で食事をし、ただ寝るだけという生活に飽き飽きしていたナオは、「このままあたしの人生終わっちゃうのかな?」と考えては、ついつい明るさを求めて繁華街へと足が向くのであった。

会社では地味で目立たない存在のナオには、気の許せる友達というものがいない。休日には家の中で本を読んでは孤独に過ごす。地味なだけに寄って来る男もいない。27歳になるというのに、いまだに男に抱かれたこともないナオだった。でも、異常に性欲が強く、エロ動画を見てはその満たされない欲求を満たすのが快感で、家では大胆にも大きく股を開いては一人エッチを楽しむのだった。

通販で密かに買った大きめのバイブを使い、それを陰部に押し当てては快感を楽しむ。最初は「は、は」という喘ぎ声も、除々にエスカレートして「はあん、イクう」という大きな喘ぎ声に変わる。腰を上下に激しく振りながらやる1人エッチは、実にナオを最高のエクスタシーへと誘うのであった。

股はいやらしい液でグチャグチャになり、それを指に付けては舐めるのも好きだった。自分のその液を顔に塗っては男が精子を自分の顔に出すイメージをするのである。エロ動画を見ていて、ナオは顔射というものに憧れを抱いた。自分がいつかはその顔射をしてもらえたらいいのにと思っては、自分の液を顔に塗ってイクのである。

でも、さすがに27歳の火照った体には男が欲しい。そこでナオは顔に派手な化粧をし、セクシーな下着を付け、大胆なファッションに身を包んでは夜の街へと行くようになった。

昼間のまじめで質素なイメージとは違い、誰が見ても夜の女に見える姿になったナオは、急に喋りも達者になるのが不思議だ。まったく知らない隣の席の男にも肩に手を回してはペラペラと喋ることができるのだ。ナオは美人だったから、頬に真っ赤なキスマークを付けられれば男も悪い気はしない。キスされた男は「ホテル行こうか」とナオの耳元で囁く。でも、プライドの高いナオは、下手な男とはホテルでエッチはしないと決めている。自分の色っぽい姿を男どもが見て、いかに自分に興味を示すかを見ては楽しんでいるだけなのだ。

そんなナオがその夜も行きつけのバーへと行くと、カウンターにはそのバーには似合わないようなダンディで気高く、顔の良い男が座っていた。「へえ、こんな店にこんな男が来るんだ」とナオは思ったが、その内面から出る男らしいオーラについつい引き寄せられてしまうのだった。

その男の横に座り、「1人?」と声をかけた。「あ、うん」と驚いた顔で頷くその男性の横顔は、実にナオのタイプだった。「この男ならあたしのアソコをあげても良いかも」と思ったナオは、初めて自分から男に「ねえ、ホテル行かない?」と誘ったのだった。男は驚きつつも頬を赤くし、酒を一きに飲み干した。「行こうか」とその男は席を立ち、ナオに肩を回してきた。いつもは自分から肩を回しては男を誘惑してきたナオが、初めて言いようのないドキドキ感を覚えた。

ホテルの部屋に入ると、ナオは何だか急に子猫ちゃんのようになってしまった。男とホテルに来たことなんてないから、そのラブホテルの部屋は実にいやらしく、ナオのアソコを刺激した。「どうしよう、このまま帰っちゃおうか」と思っていると、男がナオの口に舌を入れてきた。いきなりのことで全身が硬直してしまい、男のなすがままになってしまった。

あのダンディな男は急にいやらしいオオカミのような舌使いでナオの唇を舐めてくる。ナオは「ああ、これがディープキスなんだ」と思い、「凄い」と思った。「このまま溶けちゃいそう」と思っていると、男が「触って」とナオの手を自分のアソコへと押し当てる。男のアソコは凄く硬く、大きくなっていた。チャックを開け、そこから男のイチモツを出せば、エロ動画で見たことのないような大きなものだった。

ディープキスをされているナオの手は大胆に動き、上下に素早く扱いては男を感じさせた。男の口からは「はあ、はあ」といういやらしい声が漏れる。男の手はナオのパンティの中に入り、グチャグチャに濡れたアソコを激しく擦り始めた。興奮したナオは「あはあ、いい」と声を出してしまった。

それを聞いた男は興奮し、ナオの服を引きちぎるように脱がした。そして跪かせ、自分のいきり立ったイチモツを舐めさせるのである。エスカレートしていく男はナオの頭を押さえつけ、腰を激しく振ってはナオの喉の奥へとそれをぶつけるのであった。嗚咽を吐くナオを抱え上げ、立ったままの姿勢で下から大きなイチモツを入れては腰を激しく振り始めた。

「痛いっ」と思ったのもつかの間、除々にアソコは感じ始め、「いい、もっとお」と言う言葉が口から漏れてしまうのだった。男は激しくナオの口にキスをしながら腰を振り、「うっ、イッちゃうよ」と言う。その言葉を聞き、ナオは「顔に出してえ」とおねだりした。その言葉で男はイキそうになり、イチモツを穴から出してはナオの顔にその愛液をぶちまけた。

熱い液がナオの頬に触れ、その液を指に付けては幸せを感じながら舐めるナオだった。

女性向け官能小説「二月の保健室と私と先生。」

学校の保健室は、白いシーツと白いカーテンが冬の儚い光の影に揺れるだけだった。
保健室のベットの上で澪は、制服の中のシャツのボタンが一つずつ外されていくのを、胸元から伝わる感覚から感じていた。
「君は……いけない子ですね」
そう言って恐ろしく整った顔をシルバーのめがねフレームで隠している北村は、澪の上気した頬を優しく撫でた。
「先生、私……先生のことが」
この高校に入学して三年間、卒業を来月に控えたこの二月。澪は思い切って、保険医の北村に告白をしたのだ。相手は二十八歳の男性、自分より十は上だ。社会人と学生という違いが今はとても痛々しい。
この高校に入学しなければ、自分は北村と先生と生徒という関係にならなかったのから。この先もずっと、この関係は変わらないと思っていた。
けれど、
──「僕も、澪さんが好きですよ」
いつもクールで無愛想といわれているその表情を緩めて、初めて手作りしたバレンタインのチョコを受け取った北村は言った。
そして、今、保健室の空っぽなベッドへ澪を組み敷いている。
澪の胸元があらわになると、北村はそこに顔をうずめて熱い息を吐き出した。
「……先生、恥ずかしい……です」
双丘の間から顔を上げた北村と目があうと、澪はふと視線をそらした。
「きれいですよ。澪さん」
あんなに恋しかった声がこんなに近くにいるのに。身震いしそうなほど怖い。
北村が澪のブラジャーを押し上げて、先端の熟し切れていない固い果実を口に含む。
「っあ!……あっ、ん!」
今まで味わったことのない苦しみに近い喜びが身体全体を駆け巡る。澪が涙目になっているのを見て、北村は「痛かったですか」と心配そうに訊ねた。
「そ、そんなこと……」
ない。
「……」
そう言いたいのに、経験の違いからか、澪が口に出せないでいると、北村はくすりと微笑んだ。
「優しくします。だから、そんな顔しないでください」
「はい……」
澪の瞳に唇を寄せて、北村は涙を舌先ですくいとった。
そして左手で澪のスカートのホックを外して、太股をなで回す。右手は桜色に充血した乳首をなぞる。
保険医の白衣を脱ぎ去り、上半身裸となっている北村は、澪がイメージしていたよりずっと男らしい身体つきで、澪は目が離せなくなる。
「どうしましたか……」
北村に訊かれて、
「先生、本当に大人の男の人なんだなっと思って」
澪が何ともなしに言った台詞に、北村が珍しく感情をあらわにして反応をする。
「?誰と一体くらべているんです」
言い終わるやいなや、北村はさきほどまでより強く、澪の乳首に齧り付いた。ギッ、と音を立てそうなほど強く噛まれて、澪は気づいた。
先生、怒っているんだ。私が、誰かと比べてると勘違いして……
「そうじゃな……っ、先生……っ、だ……っめ!」
声が抜けていく。
北村が澪の腰より下の茂みに指先を入れたからだ。
「反応がいいですが、これは誰かとの経験で覚えたのですか?」
「違います……っ、ん、っあ」
意地悪くそう微笑んだ北村の指先が、澪の中を掻き回す。
──せっかく先生と両想いになれたのに、勘違いされてるままはいやだ!

「先生……っ」
「何ですか……?」
澪からあふれ出た蜜を指先に絡め取った北村は、澪の濡れた瞳を見つめ返す。
「先生が……確かめてください……っ。私が処女だってことを……っ」
余計に熱を帯びて、澪の体がキレイな薄桃色に染まる。
「でも……」
北村が言いよどむ。
「先生……お願い……」
澪の願いを北村は聞き入れた。
「分かりました」
躊躇いがちに頷く。生徒と保険医の境界線を卒業を一ヶ月前に控えたこの時期に乗り越えることに戸惑っているのだろう。
北村は自分のズボンを下ろして、澪の割れ目に肉棒を押し当てる。
「ん……先生……っ」
「きつい……ですね。どうやら、僕が澪さんのことを誤解していたようです。ごめん」
申し訳なさそうにいう北村の声を聞きながら、澪はシーツを掴んで唇を引き結んだ。
こうしていないと泣いてしまうからだ。
「どうしたんですか?怖いのですか」
北村に気づかれて、澪は慌てて首を振る。
「違うんです……。先生に、信じてもらえたことが嬉しくて……っ」
「澪さん……」
北村は澪の唇にキスを落とした。
「このまま、あなたの中に入ってもいいですか……?」
不安そうに訊ねられて、澪はこくんと、頷く。
「はい……っ」
それを聞いて安心したのか、北村は自身を澪の中にすこしずつ挿入する。先程までより時間をかけて。
「……っん、っあぁ、あぁん!」
腰を何度も動かしながら澪から溢れそうなほど、想いを捧げた北村は澪が疲れて眠っているその横顔を見て、
「よく頑張りましたね」
汗で湿った前髪を撫でていた。

保健室のベットの横にある窓から吹き抜けた風が心地よく澪の汗を乾かしていた。

官能小説「誰もいないはずだった我が家」(女性向けエッチ小説)

その日、我が家には私以外に人は誰もいないはずだった。
両親は近所のおじさんたちと温泉旅行へ。弟は大学のサークル活動の一環で翌朝まで帰ってはこない予定と聞いていた。
私はといえば、会社の有給がたまっていて、久しぶりにのんびりしたい気分になってその日は家でダラダラ過ごすことに決めていた。
だから安心してしまったのだ。

リビングのソファに身をゆだね、借りてきたDVDで映画を見ていた。
テレビのモニターに映る映画。セクシーさが売りのハリウッドスターと、名前の知らない若い女優さんがキスを始めた。
ぼんやりとそのキスシーンを見ていた私。この時はなんともなかった。キスシーンで興奮するほどウブじゃない。

でも、次の濃厚なベッドシーンはダメだった。自分の股間がもぞもぞと反応しているのを感じる。
即座に目が奪われてしまい――気が付けば、自然と私の右手はお股に伸びて行った。
――誰もいない――大丈夫――。
いつもならこんなリビングでオナニーなんかしない。だって家族がいるから。オナニーは毎晩ベッドの中でこっそりするだけ。けれども今日は――ここでしたい――。

パンティーの中に指先をすべり込ませた。もう濡れてる。恥ずかしい。
クチュクチュという音を私はわざと立てた。その方が淫乱な感じがして興奮するからだ。
我慢できなくなって、私はTシャツ一枚の姿になった。もう映画なんか見てはいない。
テーブルの上におやつがわりの野菜スティックがあった。にんじん、きゅうり、セロリ――。
私の脳内にいやらしい期待が膨らんだ。にんじんの野菜スティックを手に取る。そっとそれを口に含み、潤いをプラスしてお尻の穴に添えた。こんなことは今までしたことが無い。四つん這いの格好でアナルを指で触れてみる。アソコから流れ出た愛液でそこもベトベトになっていた。
私は――にんじんスティックをアナルにゆっくりと突き刺した。

「……あんっ」

はじめて声が洩れた。お尻でもこんなに感じることができることにびっくりした。私は野菜スティックを挿入したまま、一心不乱に濡れた秘所をこねくり回した。今までの自慰とは違う感覚が全身を突き抜ける。左手で乳首をつまみ、右手でクリトリスをこする。いやらしい湿った音が映画の音声に交じって部屋中に響き始めた。

「おしり気持ちいいよう。もっと太いのがほしいよう」

自分を高めるための演技のつもりだったのだが、かつて吐露したことのないセリフに私の脳髄はとろけた。

「そう、私はどうしようもない変態なの。激しいエッチが大好きな淫乱なの。」

イク。イキそう――。
と、その時だった――。

「お、お前……なにしてるんだ……」

温泉旅行に行ったはずの父が、リビングのドアを開けたままそこに呆然とたたずんでいた。よもやの状況に私は驚愕した。しかし、もう止めることは出来ない。そしてその驚愕が私の官能を更に高め、私は父の前でイッてしまった。

「ああん!!やだ!!みないで!!」

ただイッただけではない。生まれて初めて、イキながら潮を吹いた。ソファーやフローリングの床に、私のアソコから飛び出したたくさんの聖水が激しく飛散した。ハアハアと息を荒くして、ソファに崩れ落ちる私。アナルには野菜スティックを挿入したままだ。

「なんで……なんでお父さんがここにいるのよぉ……」

余韻に喘ぎつつ、涙を浮かべながら私は問うた。羞恥と後悔で頭の中が一杯だった。きっと叱られる――そう思っていた。
しかし父の反応は違った。私の痴態を驚きながらもまじまじと眺めている。ごきゅりと父の喉が鳴るのを私は聞き逃さなかった。

「忘れ物をしてな。それを取りにいったん戻ってきたんだ。そしたら、お前……」

父の股間に目が行った。その瞬間、私はまた濡れた。父が勃起していたのである。
私は父親に対して、性的な欲求を感じたことはない。むしろそういうのはイヤだとさえ思っていた。なのに。なのに。

父が私を更にソファーに深く押し倒してきた。父の鼻息が荒い。少し痛いくらいの勢いで胸を揉んで来る。
いつのまにこんなに成長してたんだ――と呟きながら、父は私の乳首の周りに輪を描くように指先を這わせた。ずるい。こんなテク、彼氏にだってされたことない。ついに私は父の執拗な乳首への愛撫に喘ぎを漏らしてしまった。

「感じてるのか?ふふふ。お母さんに似て敏感なんだな」

父の指が2本、私の中に入ってきた。ゆっくりと出し入れをする。さっきのオナニーで充分すぎるほど濡れていたので、すんなりズプリと私のアソコが父の指を根本まで飲み込む。指によるお股への愛撫を続けながら、父は私の乳首に歯を立てた。歯で乳首を甘噛みし、その隙間から舌をすべりこませる。

「や……ああん……お父さんだめ!」

拒む言葉を発したが、もう私の頭は沸騰していた。父の執拗なクンニが始まる。なめくじのような赤黒い舌が私の陰部を更にベトベトにしてゆく。アンダーヘアまでヌルヌルにされた私は、自然と足を開いて「もっとしてください」と身体で訴えた。
クリトリスを吸うようにして舐めてくる父。その時、例の野菜スティックが目に留まったのだろうか。指で弾くようにして野菜スティックを揺らす。振動がアナルの襞を伝って全身を駆け巡る。もう挿れてほしい。早く挿れてほしい。

ゆっくりと父の体勢が変わった。バックから一気に父のペニスが挿入される。生でのセックスなんて彼氏ともめったにしないのに。お父さんのばか。本当にお父さんのバカ。でも、私の身体は正直だった。腰が自然と動く。ぱんぱんっとお尻に父の身体が当たる。野菜スティックを砕きながら、激しいピストンを送り込んで来る父。
つながったままで抱き起された。下から突き上げるようにして父が動く。あまりの気持ち良さに私のアソコからおしっこなのか愛液なのか分からない熱い汁がまたいっぱい溢れ出てきた。

――だめ!
――絶対にこのまま中に出される!

「う……イクぞっ」

父が呻いた。ビュッビュッビュッと私の中で父のペニスが震える。中に直接射精された。でも、その屈辱と背徳感が私をまた高ぶらせた。膣内射精を感じながら、私もまたほぼ同時にイッてしまったのだ――。

今日は誰も家にはいないはずだった。私以外、誰もいないはずだった。否、そうだ――いなかったんだ。父は忘れ物などしなかった。それを取りに戻っても来なかった。そうしておこう。そうして私の記憶の中に封印しておこう。

覚悟を決めた私は、少し力を失いつつあった父のペニスの先端をペロペロ舐めて、もう一回して――と、おねだり代わりのフェラをした。(完)