官能小説「ネカフェのバイトはウハウハ」

俺はネットカフェでアルバイトをしている冴えないフリーターだ。
ネットカフェの仕事ってラクそうだと思って始めたのだが、なかなか過酷な仕事だった。
男のひとり客の大半は個室でオナニーをしている。ウチの店の棚にはエロ漫画がけっこう充実しているし、個室のパソコンでエロ動画が見放題だから、店側が「どうぞお好きにオナニーしまくってくれ」と言ってるようなものだ。ぶっ放した精液はちゃんとトイレに処理してくれればいいのだが、ブースの個室に丸めたティッシュが転がっていて、それを俺たち店員は片付けなければいけない。たまに、何を思ったからパソコンのモニターや個室を仕切るパーテーションにぶっ放すヤツもおり、何で俺は他人のザーメンを拭き取らなきゃいけないんだと暗澹たる気分になる。そんな劣悪環境なもんだから、バイトはなかなか長続きするヤツはいない。俺は深夜勤務で、いつも一人シフトで頑張っていた。しかもこのバイト、時給もものすごく安い。だったら何でオマエはとっとと辞めないのかと疑問に思うかもしれないが、そうそう悪いことだけではないのだ。メリットもあった。
カップル客がやって来ると、俺はいつもソワソワした。ペアシート席で男と女がやることといったら、アレしかないからだ……。この店のペアシート席は、ほとんどがフラットシートと呼ばれる席で、椅子ではなく、マット敷きで寝転がることができる。寝転んでカップルがいちゃつけば、やることはひとつ。オレはそれをのぞき見ながらオナニーをするのがたまらなく好きなのだ。今日も若い学生のカップルがご来店。俺は店内を掃除するフリをして、モップを持ってフロアをウロウロ。さきほど入店したカップルの入った席の前を通ると、個室を仕切るパーテーションが小刻みに震えている。(お、やってるな) 廊下にモップをかけながら、サッと床に這いつくばる。ブースのドア下には5センチほどの隙間があり、そこからのぞけるのだ。顔をピッタリと床に付けて、横向きでのぞいてみる。やっぱり。若いカップルは、正常位でがっちりとひとつに重なっていた。その、局部が5センチのスキマから、バッチリ拝むことが出来た。男は腰を振り、ぎしぎしぎとブース全体が小刻みにゆれていた。今度は向かいのブースに入り、椅子に乗る。表向きは天井の空調の掃除、のフリをして、向かいの席のふたりを上からのぞく。若いカップルは下半身だけ露出して結合していた。男のピストンは徐々に速度が増し、あおむけになった女は快楽を押し殺すのが必死な形相で、目をつぶって男の激しい打ち込みを受け止めていた。二人は必死に声を出さないように我慢している様子だったが、ぱすんぱすん、にゅるんにゅるんと、粘膜をこすり合わせるいやらしい音だけは消すことができなかった。湿った音だけが、ブースの外にも漏れている。今度はパンパンパンパンッ!! と、肉を打ち付ける乾いた音が鳴り、やがて男の腰の動きが止まった。男は一瞬ケイレンして、そのまま女のカラダにバサッと倒れこんだ。女は満足そうな笑みを浮かべ、男の頭を抱えた。と同時に、向かいのブースで自らをシゴいていた俺も射精した。
さあ、ここからが俺の仕事だ。射精して冷静になった俺は、すぐにズボンを上げてブースを出て、カップルシートをちょっと乱暴にノック。 中のカップルの慌てる様子が聞こえてくるが、俺はすかさずドアをガラリと開ける。下半身丸出しの男女が、抱き合いながら慌てている。俺はものすごい剣幕で、「お客さん、ウチはこういうことされると他のお客様に迷惑なんです! やめてもらえませんか!!」と一喝。「す、すみません」と慌てて下着をはく二人。そのとき、女の方をじっくりと視姦する俺だった。いま性交を終えたばかりの、まだ濡れそぼった陰毛をじっくり目に焼き付けて、またオナニーのオカズにする……。
メリットはそれだけじゃない。こんなこともあった。ウチの店は駅前の繁華街という場所柄、深夜になると近くのキャバ嬢の寝床になる。酔っぱらったキャバ嬢が、よくトイレで寝てしまうことがあった。女性トイレの個室が、いつまで経っても開かなくて他の客から苦情が出ていた。俺はトイレのドアをノックする。ドンドン。返事がない。ちょっと強めに叩く。ドンドン!それでも反応がなくカギが掛かったままの扉のなかに声をかけた。「お客さーん、どうかされましたか? 入ったままずいぶん出てきませんが……」 と、ドアがガチャリと開けられる。すると、茶髪に派手なメイクをしたギャルが便座に腰を下ろしたまま、「おかえりぃー」と俺を出迎えてくれた。酔ってるらしい。「お客様、ここで寝られたら困りますよ、お部屋に戻って……」「寝てなんかないよぉ? ちゃんとケンちゃんの帰り待ってたんだからぁ」と言うやいなや、俺のズボンとブリーフをズリおろしてあっという間に俺のチンポをパクっと口に含んだ。「わ、な、なんですか!」慌てた俺に彼女は、「おかえりのあいさつでしょ?」と口に含みながらくぐもった声で言った。「ケンちゃんって、人違いじゃ……」俺はなすすべもなかった。彼女の口の中で大きく怒張したからだ。彼女はどうやら俺を一緒に住んでる彼氏のケンちゃんと間違えて、日課の「おかえりフェラ」をしているようだった。ちょっとぽってりした唇で、俺のカリ部分をキュッと圧迫する。そして、そのままズルズル~っと肉茎の根本までスライドさせる。舌はつねに亀頭に絡め、じゅるじゅると吸いつくように舐めあげる。酔っているのになんてテクニックだろう。俺は立ったままこの快楽に溺れた。眉間にシワを寄せ、苦しくなっても絶対に口からペニスを出そうとしない。しっかりとくわえて離そうとしない。「このちんふぉ、だいふぅきぃ(このチンポ、大好きぃ)」と、ヨダレを垂れ流しながらむしゃぶりついてくる。俺は思わず彼女の頭をグイと自分の腰に押し付ける。女の喉元まで俺のペニスは押し込まれた。それでも舌使いは止まることがなく、ねっとりと陰茎にまとわりついてくる。やがて彼女は、両手で俺の太腿にしがみつき、高速ピストンを始めた。トイレの狭い個室に、じゅるじゅる、じゅぽじゅぽといやらしい音がこだました。頭を激しく振りながら、彼女の口の中に出し入れされる俺のペニス。「あ、ヤバ……」俺のタマはヒクヒク収縮を始め、噴火寸前だった。「いく、いきますよ」それでも女のピストンは止まらない。カリ首から根本まで、ディープスロートで刺激がほとばしる。「うっ」俺のペニスの先から、大量のザーメンが溢れでた。どぴゅ、どぴゅ、どぴゅ。最初のどぴゅ、は彼女の口の中にこぼし、次のどぴゅ、どぴゅ、は、彼女の鼻や目や額にまで飛び散った。ギャルに顔射したのは初めてだった。彼女も満足気な表情を浮かべて、自分の顔に飛び散った白濁液を指ですくって舐めとった。きっとカレシにそうしろと仕込まれたのだろう。
朝になると彼女はカウンターに来て支払いを済ませて何ごともなく帰っていった。おそらく酔いが覚め、トイレでの出来事は覚えていないのだろう……。俺はスッキリした表情で、ありがとうございましたぁ~、と彼女を見送った。
当分このバイト、やめられそうにない。