官能小説「誰もいないはずだった我が家」(女性向けエッチ小説)

その日、我が家には私以外に人は誰もいないはずだった。
両親は近所のおじさんたちと温泉旅行へ。弟は大学のサークル活動の一環で翌朝まで帰ってはこない予定と聞いていた。
私はといえば、会社の有給がたまっていて、久しぶりにのんびりしたい気分になってその日は家でダラダラ過ごすことに決めていた。
だから安心してしまったのだ。

リビングのソファに身をゆだね、借りてきたDVDで映画を見ていた。
テレビのモニターに映る映画。セクシーさが売りのハリウッドスターと、名前の知らない若い女優さんがキスを始めた。
ぼんやりとそのキスシーンを見ていた私。この時はなんともなかった。キスシーンで興奮するほどウブじゃない。

でも、次の濃厚なベッドシーンはダメだった。自分の股間がもぞもぞと反応しているのを感じる。
即座に目が奪われてしまい――気が付けば、自然と私の右手はお股に伸びて行った。
――誰もいない――大丈夫――。
いつもならこんなリビングでオナニーなんかしない。だって家族がいるから。オナニーは毎晩ベッドの中でこっそりするだけ。けれども今日は――ここでしたい――。

パンティーの中に指先をすべり込ませた。もう濡れてる。恥ずかしい。
クチュクチュという音を私はわざと立てた。その方が淫乱な感じがして興奮するからだ。
我慢できなくなって、私はTシャツ一枚の姿になった。もう映画なんか見てはいない。
テーブルの上におやつがわりの野菜スティックがあった。にんじん、きゅうり、セロリ――。
私の脳内にいやらしい期待が膨らんだ。にんじんの野菜スティックを手に取る。そっとそれを口に含み、潤いをプラスしてお尻の穴に添えた。こんなことは今までしたことが無い。四つん這いの格好でアナルを指で触れてみる。アソコから流れ出た愛液でそこもベトベトになっていた。
私は――にんじんスティックをアナルにゆっくりと突き刺した。

「……あんっ」

はじめて声が洩れた。お尻でもこんなに感じることができることにびっくりした。私は野菜スティックを挿入したまま、一心不乱に濡れた秘所をこねくり回した。今までの自慰とは違う感覚が全身を突き抜ける。左手で乳首をつまみ、右手でクリトリスをこする。いやらしい湿った音が映画の音声に交じって部屋中に響き始めた。

「おしり気持ちいいよう。もっと太いのがほしいよう」

自分を高めるための演技のつもりだったのだが、かつて吐露したことのないセリフに私の脳髄はとろけた。

「そう、私はどうしようもない変態なの。激しいエッチが大好きな淫乱なの。」

イク。イキそう――。
と、その時だった――。

「お、お前……なにしてるんだ……」

温泉旅行に行ったはずの父が、リビングのドアを開けたままそこに呆然とたたずんでいた。よもやの状況に私は驚愕した。しかし、もう止めることは出来ない。そしてその驚愕が私の官能を更に高め、私は父の前でイッてしまった。

「ああん!!やだ!!みないで!!」

ただイッただけではない。生まれて初めて、イキながら潮を吹いた。ソファーやフローリングの床に、私のアソコから飛び出したたくさんの聖水が激しく飛散した。ハアハアと息を荒くして、ソファに崩れ落ちる私。アナルには野菜スティックを挿入したままだ。

「なんで……なんでお父さんがここにいるのよぉ……」

余韻に喘ぎつつ、涙を浮かべながら私は問うた。羞恥と後悔で頭の中が一杯だった。きっと叱られる――そう思っていた。
しかし父の反応は違った。私の痴態を驚きながらもまじまじと眺めている。ごきゅりと父の喉が鳴るのを私は聞き逃さなかった。

「忘れ物をしてな。それを取りにいったん戻ってきたんだ。そしたら、お前……」

父の股間に目が行った。その瞬間、私はまた濡れた。父が勃起していたのである。
私は父親に対して、性的な欲求を感じたことはない。むしろそういうのはイヤだとさえ思っていた。なのに。なのに。

父が私を更にソファーに深く押し倒してきた。父の鼻息が荒い。少し痛いくらいの勢いで胸を揉んで来る。
いつのまにこんなに成長してたんだ――と呟きながら、父は私の乳首の周りに輪を描くように指先を這わせた。ずるい。こんなテク、彼氏にだってされたことない。ついに私は父の執拗な乳首への愛撫に喘ぎを漏らしてしまった。

「感じてるのか?ふふふ。お母さんに似て敏感なんだな」

父の指が2本、私の中に入ってきた。ゆっくりと出し入れをする。さっきのオナニーで充分すぎるほど濡れていたので、すんなりズプリと私のアソコが父の指を根本まで飲み込む。指によるお股への愛撫を続けながら、父は私の乳首に歯を立てた。歯で乳首を甘噛みし、その隙間から舌をすべりこませる。

「や……ああん……お父さんだめ!」

拒む言葉を発したが、もう私の頭は沸騰していた。父の執拗なクンニが始まる。なめくじのような赤黒い舌が私の陰部を更にベトベトにしてゆく。アンダーヘアまでヌルヌルにされた私は、自然と足を開いて「もっとしてください」と身体で訴えた。
クリトリスを吸うようにして舐めてくる父。その時、例の野菜スティックが目に留まったのだろうか。指で弾くようにして野菜スティックを揺らす。振動がアナルの襞を伝って全身を駆け巡る。もう挿れてほしい。早く挿れてほしい。

ゆっくりと父の体勢が変わった。バックから一気に父のペニスが挿入される。生でのセックスなんて彼氏ともめったにしないのに。お父さんのばか。本当にお父さんのバカ。でも、私の身体は正直だった。腰が自然と動く。ぱんぱんっとお尻に父の身体が当たる。野菜スティックを砕きながら、激しいピストンを送り込んで来る父。
つながったままで抱き起された。下から突き上げるようにして父が動く。あまりの気持ち良さに私のアソコからおしっこなのか愛液なのか分からない熱い汁がまたいっぱい溢れ出てきた。

――だめ!
――絶対にこのまま中に出される!

「う……イクぞっ」

父が呻いた。ビュッビュッビュッと私の中で父のペニスが震える。中に直接射精された。でも、その屈辱と背徳感が私をまた高ぶらせた。膣内射精を感じながら、私もまたほぼ同時にイッてしまったのだ――。

今日は誰も家にはいないはずだった。私以外、誰もいないはずだった。否、そうだ――いなかったんだ。父は忘れ物などしなかった。それを取りに戻っても来なかった。そうしておこう。そうして私の記憶の中に封印しておこう。

覚悟を決めた私は、少し力を失いつつあった父のペニスの先端をペロペロ舐めて、もう一回して――と、おねだり代わりのフェラをした。(完)

 

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