女性向け官能小説「世界に一つだけをこの純潔で。」(エッチ小説)


「お願いです……! 私の純潔を奪ってくださいっ!」
 孤児院と併設された修道院で見習いシスターとして働いてきた。生まれたときから親もいなくて、誰もが当たり前のように手に入れている愛も尊い。
 年相応になれば恋愛をして、身体を重ね合わせることも許されない教会では、ミラは何も満たされることはなかった。
 ──神様は等しく愛を与えてくれる? 何よそれ。私は世界に一つだけでいい、私だけの愛が欲しいの。
 浮ついたことなどありえない教会にいても年頃になれば知らず知らずのうちに耳に入る。教会以外の自分と同じ年頃の女の子は、大好きな人へと純潔を捧げて愛を分かち合うのだと。
「一つだけでの愛は、こんな私でも手に入れられるのね……」
 ミラは教会の見習いシスターの部屋で、何もない傷ついた白の天井を見上げていた。
 このまま、シスターになるつもりはない。成人したらここを出て行くつもりだ。祈りのポーズは誰への忠誠でも信仰でもないのだと、自分自身が気づいてしまったから。
 
 いつもシスターたちには内緒でパンを買っている店で、ミラは自分より少し年上の男性が働いているのを知っている。いつも失敗ばかりして怒られている情けない男だと強気に思っていた。
 だけど都合がいい。私に愛を捧げてくれ、と頼みやすい。それだけがその人選の理由だった。
「お願いです……! 私の純潔を奪ってくださいっ!」
「は?」
「あなた名前は?」
「ジェダイ……」
 店内でいうことは憚られたため店の外へと呼び出して爆弾発言。ジェダイはミラを穴のあくほど見つめている。
「場所は近くの宿でいいわよね? もちろん、いいわよね」
「ちょちょちょ、待って! 何で僕!? 君、いつも通ってる常連さんでしょ?」
「嫌なの? ……なら、他の人に頼む」
 踵を返すミラの肩を、ジェダイが引き止める。
「ま、待ってよ! 他の奴に頼むくらいなら……、ぼ、僕が──」

 ジェダイはミラが酷く凍りめいた瞳をしていたことが気がかりだった。他の男に、あんなことを言ったらどうなるか目に見えている。痛い思いをするに違いない。それなら──
 宿屋の部屋は、最低限のベッドだけ置かれていて茜色の空がすべてを染めている。
 シスターの服を脱がすことは躊躇いがあったが、ミラのことを思えば自分が罪になるだけとジェダイはそれを脱がす。
 優しさの方法なんて分からないし、分かってもらえないだろうが。
 バサリと床に服が落ちて、ミラの誰にもまだ触れられてない聖なる肌がジェダイの目に飛び込んでくる。
 緊張して立ち尽くすジェダイを構わずに、ミラは、
「ほら。ジェダイも脱いで」
 と促す。ジェダイも服を脱ぎ終わると、ミラが狂おしいほどに頬を染めていて……。 「ねぇ、ジェダイ……私……」
「ごめん……。僕が相手で、君は後悔するかもしれない」
「……え?」
 裸のミラをベッドに運んでジェダイはそのまま彼女に覆いかぶさる。
「君はもっと割り切った行為をしたかったかもしれないけど、僕は……」
 今にも、愛してると言いそうになる。甘いミラの肌を舐めていくと、ミラがフルフルと震えている。
「…………っ」
 これが、世界に一つだけの愛……なのかな? ミラはだんだんと酔いしれる感覚に委ねて熱く息を吐く。ジェダイの唇に自分のを押し付けて、それを確認しようと何度も何度も吸いつく。
「……っ、愛してるって言って……」
「愛してる」
「ふふ……。あなた素直ね。今だけの、愛してる、ね」
「違う……よ。僕はもしかしたら、君を愛しはじめている……」
「……!」
 ジェダイは驚くミラを尻目にキスする場所を変えていく。乳房に吸い付くようにしていた行為から、尖りはじめた乳首を口内で確かめていく。
「……あっ…………っ」
 
ミラが身悶えると、ジェダイは彼女の秘部へと指を這わせていく。
「濡れていると、いいんだけど……」
 ジェダイの願い通り、ミラの茂みには潤いがあり、これなら優しくしつあげられるだろうと安堵する。
「っね、ねぇ……ジェダイ……私……何だかすごく変なの。ちゃんと愛してくれてる……?」
「もちろん……。愛してるから、君は今すごく淫らになってる」
「私……愛されてる……?」
「うん。愛してる……」
 ジェダイは慎重に、でも急かしている彼女の恥部に追いつこうと肉棒を挿入する。
「……きついけど……うん、すごく……っあっ」
「っは、ね……え、ジェダイ……、手、握ってて」
「うん……いいよ……」
 汗ばんだ手を重ねてグッと力を込める。
「あっ……ん、っあ!」

 ミラは,ベッドに座りながらシスターの服に着替えた。それを手伝ってくれるジェダイは誰よりも優しく、誰よりも彼女を愛している。
「ミラ。君が修道院を出るときは、僕と結婚して」
「ええ」
 世界に一人しかいないあなたの愛は、どうか私だけに──


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